「平成18年度 国民健康・栄養調査」からPart3
近年、社会環境の変化で、家庭の食事は外食や中食が
増え、朝食の欠食、野菜不足や食塩の摂取量の増加
などが深刻になっています。
<※中食(なかしょく)・・・外食と家庭での料理の中間に
あるもの。
惣菜や弁当などを買って、家庭で食べるような食品>
中食産業は核家族化、個食化、家庭での料理の簡便化
などから、外食ほど経費がかからないこともあり、年々、
市場規模を拡大してきています。
中食は思うように食事のとれない方には、上手にとり
いれることで、日常の食事をおぎなうこともできるもの
です。
全3回の最終回は、
「平成18年度 国民健康・栄養調査」の結果より、
食習慣や食品別の摂取状況についてお伝えします。
(1) 食習慣の状況
朝食の欠食率を年次推移でみると、男女共に高く
なる傾向であり、平成18年では男女共に20歳代
で最も高く、男性で約3割、女性で約2割でした。
夕食の開始時間は男女共に20~60歳代において、
午後9時以降に食べる人の割合が増加しています。
(2) エネルギー摂取量および脂肪エネルギー比率
(摂取エネルギー量に対して脂肪から発生するエネルギー
の割合。理想の脂肪エネルギー比は20~25%)
エネルギー摂取量の平均の年次推移は、男女共に
少しずつ減っている傾向です。
脂肪エネルギー比率が30%以上の人の割合は20歳
以上の男性で約2割、女性で約3割です。
(3) 野菜摂取量
(野菜摂取量の目標は1日350g)
野菜摂取量は、年齢とともに増加しています。
しかし、もっとも摂取量の多い60歳代においても、
平均348.6gです。
20~40歳代は平均摂取量が300gに達していません
でした。
(4) 食塩摂取量
(食塩摂取の目標量:成人男性10g未満、成人女性8g未満)
食塩の目標量を超えて摂取している人の割合は、
男性で約6割、女性で約7割。
20歳以上では、1日あたりの食塩摂取量の 平均値
は11.2g(男性12.2g、女性10.5g)。
次回は「平成18年度 国民健康・栄養調査」の結果を
うけて、よりよい食生活のためのアドバイスをお伝え
いたします。