特定保健用食品、栄養機能食品とは?~なぜ、うまれたのか~
相談の中で、「この健康食品はどうですか?」と
製品名をあげる方がいらっしゃいます。
(中には製品自体を持ってくる方も!)
近年の健康食品の増加は目をみはるばかりです。
今回は全4回にわたり、
「特定保健用食品・いわゆる健康食品」について
お伝えしたいと思います。
日本では1980年代から、世界に先駆けて
食品の健康機能に関する研究・研究開発を
国家プロジェクトとして開始してきました。
健康情報は氾濫し、なにがよいのか判断するのは
難しい時代です。
もっともよい情報源は、製品への表示で、間違った
選択をしないためにも、必要性がせまられるように
なっていました。
しかし食品に「健康に関する機能を強調して表示する」
ということは薬事法により厳しく規制されていました。
そこで、1991年に個別の食品ごとに審査して表示を
許可する「特定保健用食品」、つまり「トクホ」が制度化
されたのです。
さらに、2001年には定められた基準に合っていれば、
食品成分の機能を表示できる「栄養機能食品制度」が
制定されました。
不足しがちな栄養成分の補給を目的とした食品に
「ビタミン」、「ミネラル」の栄養機能が表示できるように
なりました。
それにともない、トクホの制度も改訂され、それまでは
通常の食品の形態しか許可されなかったのが、錠剤や
カプセルなども対象になりました。
現在では、食品でありながら形態も、錠剤やカプセル型の
ものが多くなり、それによって手軽にとることができ、過剰症
なども心配されるようになってきました。