脂質異常症の人の食事~脂質異常症とは~
今回は「生活習慣病の食事」 第2弾として、
「脂質異常症(高脂血症)」について3回にわたりお伝え
します。
外来、人間ドックのなかで「脂質異常症」の食事相談が多く
なっています。
脂質異常症は、以前は高脂血症と呼ばれていました。
LDL(悪玉)コレステロールが高いと動脈硬化や心筋梗塞、
脳梗塞を引き起こす危険が高まります。
一方、HDL(善玉)コレステロールは余分なコレステロール
を回収する働きをするので、低すぎるとよくないといわれて
います。
動脈硬化を促進させる要因として、高血圧、脂質異常、
喫煙、糖尿病、肥満、ストレス、運動不足などがあります。
また、女性は更年期になるとコレステロール値が上がり
やすいので、ご注意を!
食事の基本としては
・LDLコレステロールを低下させるには
①肥満の人は減量をしましょう。
②脂肪の量は多くならないように。特に飽和脂肪酸を少なく
します。
③コレステロールの多い食品を少なくします。
(1日300mg以下)
④食物繊維をとるようにします。
特に水溶性食物繊維を多く含む食品をとりましょう。
・中性脂肪を低下させるには
①エネルギー量が多くならないように気をつけます。
②糖質の多い食品をとり過ぎないようにします。
③アルコールをとり過ぎないようにします。
④魚類を十分にとりましょう。
・HDLコレステロールが低い人は
①エネルギー量が多くならないように気をつけます。
②糖質の多い食品をとり過ぎないようにします。
もちろん、食事のほかに、運動不足解消、禁煙も重要です。
運動はHDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあります。
喫煙はHDL(善玉)コレステロールを減らして、ビタミンCを
破壊し、動脈硬化を進めます。
次回は、もう少し詳しい食事のとりかたについて、お話しいた
します。