脂質異常症の人の食事~中性脂肪~
今回は前回の中性脂肪を低下させる食事の基本から、
具体的なアドバイスをお伝えします。
①エネルギー量が多くならないように気をつけます。
コレステロールや中性脂肪を増やす原因となる肥満を
予防・改善しましょう。
②糖質の多い食品をとり過ぎないようにします。
糖質や脂質はエネルギーとなり、とりすぎた分は
中性脂肪の形で皮下脂肪などになります。
とくに砂糖や果糖は、穀類に含まれているデンプン
よりも中性脂肪になりますいのです。
また清涼飲料水には材料名に砂糖が入っていなく
ても、果糖やブドウ糖などの糖分が含まれていることが
あります。
<気をつけたい糖質の多い食品>
お菓子、ジュース、果物、主食、いも、かぼちゃ等のとりすぎ
③アルコールをとり過ぎないようにします。
アルコールも中性脂肪を増やす原因となります。
アルコールは身体の中で分解されるまでの時間が
長く、日本酒1合で2~3時間かかります。
夜遅くまで飲むことはつつしみましょう。
医師に飲んでも良いとされた人も飲みすぎないように
しましょう。
1日に飲む量は純アルコールにして20g程度が適量
です。
<アルコール20gの目安)>
ビール中瓶1本、日本酒1合、ワイングラス2杯、
焼酎(25度)半合、ウィスキーダブル1杯
アルコールはエネルギーが高く、飲みすぎはエネルギー
のとりすぎになります。
また、おつまみのたべすぎにも気をつけましょう。
<主なアルコールのエネルギー>
日本酒1合・・・180kcal
焼酎(25度100ml)1/2合・・・140kcal
ビール大瓶1本・・・215kcal
ウィスキーダブル1杯・・・150kcal
ワイン(100ml)グラス1杯・・・75kcal
<悪いおつまみ例>
フライドチキン、スナック菓子、ウィンナー・サラミ、ピザ、
するめ・たこのくん製、うなぎの蒲焼など
< 良いおつまみの例>
豆腐、いわしなどのマリネ、野菜サラダ、寄せ鍋、
ひじきの煮物、きのこホイル焼きなど
④魚類を十分にとりましょう。
魚、豆・豆製品の食品を増やし、乳製品、卵、
脂のついた肉などの動物性食品を減らすようにしま
しょう。