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糖尿病について知ろう!~糖尿病とは・・・

今回から、3回にわたり、糖尿病について簡単にお話しを
したいと思います。

まず、日本には糖尿病の人はどのくらいいるのでしょうか。
平成20年12月に
「平成19年国民健康・栄養調査の結果の概要」が発表され
ました。
「糖尿病が強く疑われる人」は平成9年の約690万人から
約890万人へと約200万人増加となりました。
 
 「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性が否定できない人」の推計
(平成9年,平成19年)
 
平成9年
平成19年
「糖尿病が強く疑われる人」
約690万人
約890万人
「糖尿病の可能性が否定できない人」
約680万人
約1,320万人
「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性が否定できない人」の合計
約1,370万人
約2,210万人
厚生労働省「平成19年国民健康・栄養調査結果の概要」より
 
糖尿病人口が増え続けていますが、糖尿病とはどんな
病気なのでしょうか。
 
糖尿病はどんな状態かというと、ひとことでいえば
エネルギーの効率が悪化した状態といえます。
エネルギー(食事)が体に入ったあと、上手に利用できな
かった余分なエネルギーが血液のなかの糖分となって
あらわれてきてしまうのです。
これにより血液中の糖分の濃度(血糖値)が高くなり、
さまざまな障害を起してくるのが糖尿病です。
 
「糖尿病になってしまうと一生治らないのですか?」と
聞かれることもたびたびですが、確かに治らない病気です。
人の体のエネルギーの効率を根本的に変えることは、
体質を変えることと同様に難しいのです。
一時的にコントロールがよくなっても、運動不足、食べすぎの
毎日を続ければ、再び効率の悪い状態に戻ってしまいます。
 
    

 
しかし、糖尿病は取り組み次第で一生治ったと同じ状態を
維持できる病気です。
糖尿病は治らないけれども、きちんとした管理を続ければ
一生よい状態を保つことができるのです。
 

(糖尿病の種類・・・)
糖尿病は大きく分けて、1型・2型・そのほかの特定の機序、
疾患によるもの・妊娠糖尿病と4つに分けられます。
生活習慣病といわれている糖尿病の方はほぼ2型ということ
になるかと思われます。
もともと家族などに糖尿病の方がいて、糖尿病になる体質
であり、そこに運動不足や過食などを続けるなどの生活
習慣や環境によって、糖尿病となってしまうケースがほとんど
です。
 
もし、あなたが糖尿病になりやすい体質でしたら、早めに
食事、生活習慣の見直しをしていきましょう。
そして、糖尿病といわれた方は早めに受診し、治療を開始
しましょう。
次回は、糖尿病の合併症についてお伝えします。

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