野菜の主な栄養素と機能性

野菜には、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、体の調子を整え、
機能を正常に維持する大切な栄養素が含まれています。
さらに、野菜は免疫力の向上、抗酸化作用などの機能性により、
脳卒中、高血圧、がんを予防する効果が高いといわれています。
 
野菜の主な栄養素と機能性成分
成分
主な働きと機能性
主な野菜
ビタミンC
血管、歯、結合組織を丈夫に保つ
冠動脈疾患の予防、抗酸化作用
(水溶性ビタミンは体に蓄えておくことができないので、こまめに補うことが大切)
キャベツ、だいこん、
ブロッコリー、ピーマン、
じゃがいもなど
ビタミンE
細胞の老化を防止
(若さを保つためにも大切)
抗酸化作用、動脈硬化予防
ほうれん草、かぼちゃなど
緑黄色野菜
食物繊維
腸内環境を整える
糖尿病の予防、
コレステロール値の正常化
ごぼう、モロヘイヤ、
にんじんなど
カリウム
ナトリウムの排出を促進
高血圧を予防
じゃがいも、さといも、
さつまいもなど
カルシウム
丈夫な骨や歯をつくる
骨粗鬆症の予防
小松菜、かぶ、水菜など
β-カロテン
皮膚や粘膜の細胞を正常にする
(必要な分がビタミンAになる)
にんじん、モロヘイヤ、
かぼちゃ、ほうれん草など
リコピン
抗酸化作用、動脈硬化予防
トマト、金時にんじんなど
グルコシノレート
解毒作用の促進
ブロッコリー、キャベツ、
芽キャベツ、カリフラワー
など
ケルセチン
動脈硬化・糖尿病予防、
抗酸化作用
たまねぎ、サニーレタス、
ブロッコリーなど
カプサイシン
体脂肪の分解促進、食欲増進
とうがらし、赤ピーマンなど
〈日本栄養士会 「健康増進のしおり」より〉
 
上の表で野菜の主な栄養素、主要成分の生理作用や機能性を
示しましたが、特定の野菜や成分にこだわらず、多種の野菜を
食べることが大切です。

野菜を総量として、十分にとっている人は疾病リスクが低く、
健康状態が良好であるとされています。
野菜の多様な成分が相互に作用し、健康な身体づくりに影響して
いると考えられています。