2008年度国民健康・栄養調査~中年男性の3人に1人が肥満~

厚生労働省「2008年度国民健康・栄養調査」の調査概要を
全3回に分けて、ご報告いたします。
調査概要と皆さんの生活習慣や意識について照らし合わせて
みてはいかがでしょうか。
 
【体型・食事について】
1.肥満及びやせの状況
肥満者(BMI25以上)の割合は、男性28.6%、女性20.6%。
男性では、肥満者は40歳代(35.9%)が最も多い。
次いで50歳代(32.4%)の順。

年次推移をみると、男性の20~60歳代では、肥満者の増加
傾向がそれ以前の5年間に比べ鈍化。

また、女性の40~60歳代では、肥満者の割合が減少している。

一方、やせの者(BMI18.5未満)の割合は、男性4.3%、女性10.8%。
女性では、20歳代(22.5%)及び30歳代(16.8%)の割合が高い。
 
2.体型の自己評価
太っていると思う者の割合は、男性47.0%、女性52.6% 。
理由として、男女とも「過去の自分と比べて」が最も多い。
次いで「身長や体重、体脂肪などから判断」の順。
女性の20歳代では「他人と比べて」が最も多い。
 
3.本人が理想と思っている体型(理想のBMI)
男性では、70歳以上で実測のBMI(実際の体重)と理想の
BMI(理想の体重)がともに増加している。
女性では、40~60歳代で実測のBMI(実際の体重)と理想の
BMI(理想の体重)がともに減少している。

実測によるBMI(実際の体重)で最も低いのが20歳代女性(20.7)、
次いで30歳代女性(21.3)の順。
理想のBMI(理想の体重)が最も低いのが20歳代女性(19.0)、
次いで30歳代女性(19.6)の順。
 
4.体重を減らすための食事・運動の実践
体重を減らそうとする者の割合は、男性で40.5%、女性で51.6%。
体型別に見ると、肥満者の男性では29.8%が体重を減らそうとして
いない。(70%は体重を減らそうとしている。)
 
一方で、やせの女性では12.6%が体重を減らそうとしている。
 
減量のために食事面で行っていることは、男性では「食事の量を
調整している」が49.3%と最も多い。

女性では、「夜遅い時間の食事を控えている」(49.6%)が最も多く、
次いで「お菓子や甘い飲み物の量を調整している」(47.5%)、
「食事の量を調整している」(46.2%)。
 
また、運動面では、男女ともに「日常生活で体を動かすようにして
いる」が最も多い。
肥満・やせの割合

2008年度国民健康・栄養調査
5.朝食欠食の状況
朝食を欠食する者の割合は、男女とも、20歳代が最も多く、
男性で30.0%、女性で26.2%。
 
年次推移をみると、20歳男性を除く成人男女で欠食率は増加
している。
 
6.野菜摂取量
野菜摂取量は、成人で平均295.3g(目標量は350g)。
年次推移では、横ばいの状況。
 
7.食塩摂取量
食塩摂取量は、成人で平均10.9g。男性11.9g、女性10.1g。
年次推移では、男女とも減少している。
 
8.脂肪エネルギー比率
脂肪エネルギー比率が30%以上の者の割合は、
成人の男性で17.4%、女性で25.0%。