たんぱく質part3~良質なたんぱく質ってどういうもの?・・・必須アミノ酸~

アミノ酸の中には人が体内で合成できないアミノ酸や合成量が少なくて
必要量を満たせないアミノ酸が9種類(乳幼児では10種類)あります。

必ず食事から摂取しなければならないので、必須アミノ酸と呼ばれて
います。

この必須アミノ酸を良い割合で含んでいるものを「良質なたんぱく質」と
いいます。
卵や牛乳、肉などは良質のたんぱく質です。
 
【必須アミノ酸】
イソロイシン、ロイシン、リジン、含硫アミノ酸(メチオニンとシステイン)、
芳香族アミノ酸(フェニルアラニンとチロシン)、スレオニン、トリプトファン、
バリン、ヒスチジン
 
 
【アミノ酸スコア】
たんぱく質の質を評価する指標のひとつに「アミノ酸スコア」があります。
食品に含まれるたんぱく質の必須アミノ酸量を基準値と比較して評価
します。
必須アミノ酸は最も少ないアミノ酸にあわせて他も利用効率が低下します。
基準値より最も割合の少ないアミノ酸を第一制限アミノ酸といい、その
割合がスコアになります。
つまり、必須アミノ酸が1種類でも一定量を満たさないと良質になりません。
最も満たしていないアミノ酸量がスコアになります。
100に近いほど良質です。
 
食品のアミノ酸スコア 
精白米
61(リジン)
小麦粉
42(リジン)
大豆
100
じゃが芋
73(ロイシン)
ほうれん草
64(リジン)
100
牛乳
100
アジ
100
100
アサリ
84(トリプトファン)
牛肉
100
豚肉
100
鶏肉
100
                   第一制限アミノ酸は(  )
 
良質ではなくても他の食品と組み合わせると良質になることもあります。
(アミノ酸補足効果)
米はリジンが61ともっとも少なく、アミノ酸スコアが61になってしまいますが、
豆類にはリジンが豊富に含まれているので、一緒に食べると補給されるので、
食事としてのたんぱく質は良質なものになります。
ご飯に豆料理を加えた食事は優れた食べ方といえます。