栄養強調表示を正しく理解していますか?

先日、9月5日に市の健康まつりが開催されました。
地域の施設栄養士が集まり、毎年、栄養展を行なっています。
たくさんのご来場ありがとうございました。
そこでもとりあげた今年のテーマのひとつに「栄養強調表示」があります。
 
残暑がまだ続いていますね。
水分補給はしていますか?
持ち歩きに便利なペットボトルのジュースですが、最近ではメーカー各社から
色々なパッケージの新製品が出ています。

栄養強調表示について、皆さんはどのくらいご存知ですか?

パッケージの美しさや、○○不使用という文字だけで購入していませんか?
今回は飲み物の栄養強調表示について、ご案内します。
 
【主な栄養強調表示のルール】
<ノン ゼロ 無 フリー>
食品100g(又は、飲料100ml)当たり
エネルギー 5kacl 未満
糖類   0.5g    未満
の場合、表示ができます。
 
<ひかえめ 低 少 オフ>
食品100g(又は、飲料100ml)当たり
エネルギー 40kacl(飲料は20kcal)未満
糖類   5g   (飲料は2.5g)未満
の場合、表示ができます。
 
<○○と比べてカロリー(糖類)_%(g)オフ 減 カット>
比較対照との差が食品100g(又は、飲料100ml)当たり
エネルギー 40kacl (飲料は20kcal)以上
糖類   5g     (飲料は2.5g)以上
の場合、表示ができます。
 
<砂糖不使用>
砂糖を食品の加工時に使用していなければ、表示できます。
素材自体のエネルギーや糖質に注意が必要です。
また砂糖以外の糖(はちみつ、水あめ)が使われている場合があります。
 
<糖類ゼロ>
糖類(ブドウ糖・果糖・砂糖等)が含まれていなければ表示できます。
人口甘味料を利用している場合が多く、甘味だけのエネルギーは微量です。
加えられている材料により、エネルギーはゼロではない場合があります。

<甘さひかえめ>
「甘さ」は味覚です。
味覚に関する表示の基準は定められていません。

あいまいな表現の為、必ずしも「控えている」とは限りません。
 
「カロリーひかえめ」とあっても、100ml中18kcalなら500mlのペットボトル1本
では90kcalになります。

また、缶コーヒーなど「コーヒー飲料等通常品」は、100ml中糖類7.5gと定め
られています。
通常商品より糖類が2.5g/100ml以上少ない場合は、「通常品に比較して」と
表示すれば、「糖類○%オフ」表現してもよいことになっています。
糖類100ml中に5g以下の糖類は入っていても表示できます。

 
「最近、血糖値があがってきた」、「食事は変わってないのに太ってきた」・・・
飲み物は気をつけていますか?

パッケージの表現の正しい意味を理解して購入しましょう。
また、栄養成分表示も確認すると間違いはないので、あわせて見る習慣もある
といいですね。