脂質part1~体内での働き・どのくらいとればいい?~
今回から三大栄養素の最後のひとつ、脂質についてお伝えします。
Part2~は特に脂肪酸、コレステロールについてとりあげます。
年2回開催している生活習慣改善講習会でもテーマがコレステロールの回は
盛況でした。
悪者のイメージがついていますが、脂質も立派な栄養素です。
脂質は1gあたり9kcalと、炭水化物やたんぱく質の2倍以上のエネルギーを
発します。
効率のよいエネルギー源であり、細胞膜の主要な構成成分です。
発します。
効率のよいエネルギー源であり、細胞膜の主要な構成成分です。
一般的に脂肪といえば中性脂肪のことをさします。中性脂肪には脂肪酸が
含まれますが、構成する脂肪酸の種類によって作用が異なります。
含まれますが、構成する脂肪酸の種類によって作用が異なります。
【どのくらいとればいい?】
「日本人の食事摂取基準」では総エネルギー摂取量にしめる脂質からの
エネルギー摂取量の割合(%)で示されています。
エネルギー摂取量の割合(%)で示されています。
総脂質の摂取基準(%エネルギー)
年齢
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男性
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女性
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目標量
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目標量
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18~29歳
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20%以上30%未満
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20%以上30%未満
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30~49歳
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20%以上25%未満
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20%以上25%未満
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50~69歳
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20%以上25%未満
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20%以上25%未満
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70歳以上
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15%以上25%未満
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15%以上25%未満
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例)必要エネルギー量2000kcalの人なら脂質の適量は・・・
2000kcal×23%程度÷9kcal=51g
肉、魚の脂、ドレッシング、調理用油、パン、お菓子などあらゆるところに油は
使われています。
使われています。
2008年の国民健康栄養調査では、脂肪エネルギー比率が30%以上の者の
割合は、成人の男性で17.4%、女性で25.0%でした。
特に女性では20~40歳代で30%以上を超える方が3割にのぼっています。
割合は、成人の男性で17.4%、女性で25.0%でした。
特に女性では20~40歳代で30%以上を超える方が3割にのぼっています。
【食品の脂質量】
<パン・洋菓子>
食パン6枚切(60g)・・・脂質2.6g
クロワッサン(30g)・・・脂質8.0g
クリームパン(1.8g)・・・脂質11.8g
ショートケーキ(110g)・・・脂質15.4g
シュークリーム(70g)・・・脂質9.5g
<魚貝類>
マグロトロ刺身4切(60g)・・・脂質16.5g
鮭1切(80g)・・・脂質3.4g
さんま1尾(150g)・・・脂質25.8g
<肉類>
豚もも脂身つき・薄切り(60g)・・・脂質11.5g
鶏もも皮付き(210g)・・・脂質29.4g
合びき肉(100g)・・・脂質15.2g
ロースハム1枚(15g)・・・脂質2.1g
ウインナー1本(25g)・・・脂質7.1g
<その他>
普通牛乳1杯(200ml)・・・脂質7.8g
バターピーナッツ(20g)・・・脂質10.3g
木綿豆腐1/3丁(100g)・・・脂質4.2g
油揚げ1枚(20g)・・・脂質6.6g
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