腸内環境をよくする!

今回は腸内環境~プロバイオティクスについて、
2回に分けてお伝えします。
 
腸から栄養を血液にとりこむとき、大腸が汚れて
いると毒素もいっしょに吸収され、血液が汚れます。
これがさまざまな不調や病気を起します。
 
大腸にはたくさんの細菌が存在します。
善玉菌と悪玉菌と呼ばれるものがあり、これらの菌の
バランスが腸内の環境を左右しています。
 
悪玉菌が繁殖すると、食べ物の腐敗が進み、
発がん物質などの有害物質が作られます。
また、これらの物質は免疫力の低下や腸からの
栄養吸収の低下を招きます。
 
ビフィズス菌などの善玉菌が増えるとお通じがよくなり、
栄養の吸収が高まります。
その結果、血液の質がよくなり、皮膚がきれいになります。
 
腸内の菌環境は、善玉菌が少し優位に立っている
状態が理想です。
普段から、腸内環境をよくする食品を積極的にとったり、
腸に刺激を与える運動をしたりすることが大切です。
 
<腸内環境を整える栄養素など>
    水分   ・・・ 水分は便をやわらかくします。
           腸の壁にこびりついている便を水分の
                       力で浮き上がらせます。

    食物繊維・・・ コレステロールや有害物質をすいとり、
           体外に排出します。
           水分を保持する力があるので、便を軟ら
                       かくします。

    乳酸菌    ・・・腸の活動を高めて食物の消化吸収を助け
                       ます。
            便を送り出す腸の運動を促します。
            抗菌、免疫増強、がん発生の抑制が期待
                       されています。
 

カロリーばかりに気をとられていませんか?

肥満者の数は増えつづけ、「メタボリックシンドローム(メタボ)」という言葉が
浸透し、食事のカロリーを気にされる方が多くなりました。
 
 
 
 
しかし日本人の平均摂取カロリーは近年減り続け、戦後と同じくらいになって
いるのです。
つまりカロリーばかりが生活習慣病の原因ではないのです。
戦後直後と現在ではカロリーはほぼ同じでも3つの栄養素のバランスに違いが
あります。
 
               国民健康・栄養調査より
 
摂取エネルギー
1946年(S21)
1903
1955年(S30)
2104
1965年(S40)
2184
1975年(S50) 
2188
1980年(S55) 
2084
1985年(S60) 
2088
1990年(H2)  
2026
1995年(H7)  
2042
2000年(H12)
1948
2002年(H14)
1930
2004年(H16)
1902
2006年(H18)
1891
2008年(H20)
1898

 
 
 1946年 1903kcal
     戦後の日本。
     穀類、イモ類、野菜類を多くとり、それらが主なエネルギー源です。
糖尿病の発症率が今に比べて少ないのは、運動量があり、糖尿病を
進行させる肥満、高脂肪摂取などが少なかったことが考えられます。
 
1955年 2104kcal
     流通が回復。1957年「成人病」という言葉が生まれます。
     インスタントラーメンの発売が1958年。
      
1965年 2184kcal
    高度経済成長。食事も豊かになってきました。
    レトルトカレーの発売が1968年。
        カップラーメンの発売が1971年。
         
1975年 2188kcal 
    野菜摂取は少なくなり、魚・大豆製品が増え、肉の摂取は8倍増となり
        ました。
    油脂、砂糖が増え、お菓子の摂取がピーク、自給率が激減しました。
 
1980年 2084kcal
    100kcal下がりました。
         ヘルシー志向になりつつあります。
        「成人病」が増加し、マスコミでとりあげられるようになりました。
 
1990年 2026kcal
     ヘルシー志向で、正常値に戻りつつあります。
        しかし、塩分と脂質過多です。
        1996年、厚生省は「成人病」の概念を変え、「若い頃からの悪い生活習慣」
        を原因とする「生活習慣病」という呼び方に変更しました。

2000
年 1948kcal

2008年 1898kcal

         2000kcalをわり、カロリーは戦後と変わりません。
しかし加工食品の開発などで食品の流通が変わり、いつでも、どこでも
食品が手に入るようになりました。
また
お菓子など嗜好品が多くなり、脂質の摂取が増えています。

それが生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因にもなっています。

脂肪からのエネルギー摂取割合は、20~30歳代男性と20~40歳代女性で、
適正比率の上限である25%を超えていました。
        「食育」が言われていますが、子供のころからの嗜好も大切です。
         カロリー数だけではなく栄養素のバランスも考え、今後につなげていき
         たいものです。

外来相談における「減量成功症例」part.4~最終回~

Pさん 最終回です。
「減量 大成功!!」
がんばった内容をみてみましょう!
 
<4回目 食事相談>

08.5月
※検査結果は3月に行なった分 

 

初回相談時の結果から比べると・・・11ヶ月で

体重: 63kg→56kg(-7kg)
BMI:  29.2→25.9(-3.3)

【検査結果】

中性脂肪:      180mg→82mg(-98mg) 
HDLコレステロール: 45mg→56mg(+11mg) 
LDLコレステロール: 96mg→93mg(-3mg)

           

    <Pさん>
     旅行に行ったら3kg増えてしまいました。いけないと思って、
       帰って
きてから気をつけて、やっと1kg減らせました。

       先生に、骨密度が低いと言われちゃいました。        

 
     

           <栄養士>
     手術をして、運動が以前より減っていましたし、食事の摂取量が
     やや不足ぎみ
なので、たんぱく質やカルシウム量も不足する
     可能性がありますね。
     必要量が不足しないように注意して、体重だけでなく、体脂肪も
     あわせて見て
いくようにしましょう。
     そして、筋力を落とさないように、運動もしましょう。

 

 

ご本人の目標体重はBMI25をきる54kg
外来での食事相談は、ここでいったん中断。
 
その後、外来受診は継続し、一時53kgまで落ちた。
その後ややリバウンド
し、最大58kgまで増えてしまったが再度がんばり
現在は維持している。 
 
【09.1月の検査結果】
09.1月には体重53kg( BMI:24.5)
中性脂肪:68mg 
HDLコレステロール:55mg 
LDLコレステロール:95mg
 
Pさん、すばらしいですね。
ご本人も健康管理に自信がつき、体調もよいと喜んでおられます。
 
継続は力なり! 食事+運動の効果は絶大です。
なかには、一度改善しても、リバウンドする方もおられます。
 
リバウンドし始めたら・・・
あきらめず、継続すること・・・
放置しないこと・・・
何度でも、またがんばってみること・・・ が大切なのかな?と思います。
 
もうすぐ春です・・・
ウォーキングやジョギング・ハイキングを始めませんか?

外来相談における「減量成功症例」part.3

減量を成功されたPさんの3回目の食事相談です。
順調にすすんでいるでしょうか・・・。


<3回目 食事相談>
07.10月  体重:58.0kg(-1.5kg)  BMI:26.8(-0.7)  
                   
【検査結果】
血液検査は今回はなし               
           

    <Pさん>

     58kgになりました。うれしい!
           体重が減り、楽になりました。
     手術が終わったばかりで、まだ怖いけれど、少しずつ運動
     できる
ようになりました。
     朝、15~30分歩いています。 
   
          <栄養士>
      「食事の管理も体重減少も、無理せず上手にできましたね。
        食事量も適切です。今のまま継続してください。
       
減量は、あと1~2kg程度までにし、その後は維持しましょう… 
              運動は、慣れてきたら、夕方に、もう1回朝と同じくらい
        歩いてみてはいかがでしょう。
              痛みのある日は、休んでくださいね。」
 
 
18歳で63kg、その後変化なく、出産後に最高73kgだった方です。
過去の体重歴から見ても、この方にとっては、現状程度を維持でき
ば良好だと思われます。
 
体重は、骨格や筋肉量でも変わりますので、体重やBMIにこだわり
ぎるのは問題です。
数字だけにとらわれないようにしたいものです。
 
ご本人が、「楽になった。」「元気になった。」「着られなかった服を着
れるようになって、うれしい!」「歩いてもヒザが痛くなくなった。」
などご本人の実感を、大切に考えています。

外来相談における「減量成功症例」part.2

減量を成功されたPさんの続きです。
その後、Pさんはどうだったでしょうか?・・・

 
 

<2回目 食事相談>
07.8月  体重:59.5kg(-3.5kg)  BMI:27.5(-1.7)  
                   
【検査結果】
中性脂肪:104mg(-76) 
HDLコレステロール:51mg(+6) 
LDLコレステロール:90(-6)

 
                  
           <Pさん>
「がんばりました。水分はたっぷりとるようにしています。
食事を減らしたら、最初は少しふらふらしたけれど、
慣れました。
薄味を心がけています。

           <栄養士>
                がんばったことを賞賛。
                ここで食事記録をチェックしました!!

(評価)
食事のバランスはよいけれど、摂取量が1000㎉程度しかなく、
養量がやや不足気味。体重減少が少し早すぎる。
 
「少し食事量が少ないので、栄養状態を良好に保ちながら
減量する
ために、1200㎉は確保しましょう。
とても前向きに、熱心に取り組まれておられることは、すば
らし
いですね。
次回10月までは無理せず、58kgを目標にしましょう。
急激に体重を減らすと、筋肉や骨も減ってしまいますから、
それ
以上は減らさないでくださいね。」
     

患者さんの中には、始めるとがんばりすぎて、無理をしてしまう方も
いらっしゃいます。
無理な減量は、健康を損ないかねませんし、リバウンドの原因にも
なります。
人は、一時的ではなく、一生元気でいることが大切です。
何もかも我慢し、ストレスをためて減量した結果、「生きがい」をなくして
しまっては意味がありません。
その方が、少しがんばって、楽しく続けられるようサポート役をさせて
いただいています。

外来相談における「減量成功症例」part.1

今回は、外来相談における「減量成功症例」をご紹介いたします。

《Pさん 65歳 女性 主婦》
 
Pさんのご紹介をします。
    家族構成:夫と子ども2人  
    既往歴:高血圧・高コレステロール
    身長:147㎝
    体重:63kg(標準体重は47.5kg)
    喫煙:15本/日  
    アルコール:なし  
    外食:なし
    
間食:1回/日(薄いせんべい2枚か和菓子1個くらい)
    患者さんの状況:食事に関する知識もあり、とても意欲的な方。
 
<Pさん>    
若い頃から太っていて、20代も体重は63~64kgくらいありました。
最高体重は出産後の73kg。
現役の頃は休日には山歩きをしていたので、運動には自信が
あるけど、今は足を痛めて運動ができなくなってしまった。
手術をする予定になっています。
「足のためにも痩せるようにと、主治医に言われました。」
 
<初回食事相談>
07.6月 体重:63kg BMI:29.2

【検査結果】
中性脂肪:180mg 
HDLコレステロール:45mg 
LDLコレステロール:96mg

 
 
            <栄養士>
                ①食事のバランスはよいけれど、やや主食量が多いので、
                   主食量を適正にする。
 
                ②お菓子はたいした量ではないと思っても、意外にカロリーが
                   高いことを説明
                   
(お菓子のカロリー表にて、認識していただきました。)
                ③足の手術が終わり、治るまでは歩くことができないので、
                   運動は無理せず、上半身の運動やストレッチなどのみにし、
                   食事中心に減量する。
目標カロリー1200~1300㎉。
 
次回は8月予約です。
運動ができないと体重管理が難しいのですが、どのよう
な変化がある
でしょうか…
 
食事相談で、間食の確認をさせていただくと、「たいして食べていません」
「食べるけど量は少しです」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
口当たりがいいのでお腹いっぱいでもつい食べてしまう、食後にお菓子を
食べ
る習慣になっているという方も、珍しくありませんね。
たった「おまんじゅう1個」でも、ごはん1膳分のカロリーがあります。
減量中は「つらいけど、我慢!」かな…?
ストレスがたまらない程度には抑えないと、減量は難しいですね。

最近注目の「葉酸(ようさん)」とは

「よく耳にするけど、どういうものかわからない・・・」という
栄養素がありますね。
今回は、CMでも最近よく耳にする「葉酸(ようさん)」を
クローズアップいたします。
「葉酸」は成長を促進し、赤血球をつくりだす、造血に役立つ
ビタミンです。
 
赤血球は約4ヶ月で死滅しますが、新しい赤血球をつくる
のに葉酸が足りないと正常な赤血球ができず、貧血になり
ます。
また、葉酸はたんぱく質の合成にも関わっており、細胞の
新生にも役立ちます。
欠乏すると、腸管粘膜、口内、舌に炎症が起きやすくなり
ます。
 
<DNA形成に関与・妊婦は特に欠かせません!>
葉酸はたんぱく質や細胞の新生に必要な核酸(DNA、
RNA)をつくるのに重要な役割を果たしています。
胎児が発育する妊娠中、乳児を育てる授乳中には、必要
不可欠です。
 
不足すると、胎児の先天異常である「二分脊椎・無脳症」が
起こる可能性があります。
年間2,400例の発症を、葉酸摂取により、1,000例まで
減少可能といわれています。
                                            

<特にこんな人に、葉酸はおすすめ!>
妊婦、飲酒量が多い、野菜が不足している人、貧血気味、 
口内炎ができやすい、肌荒れ、
避妊薬やアスピリンなどを常用している

葉酸による過剰症は確認されていませんが、サプリメント
からとる場合は上限量を超えないよう気をつけましょう。


(1日の食事摂取基準)
成人:240μg
小児:200μg
上限:1000μg
 

<葉酸を多く含む食品>
(野菜類)
枝豆(身50g)・・・160μg
ほうれん草(50g)・・・105μg
ブロッコリー(50g)・・・105μg
春菊(50g)・・・95μg
(果物類)
いちご(5個80g)・・・72μg
柿(1個200g)・・・36μg
                                など
        

平成19年度「国民健康・栄養調査結果」~身体活動・生活習慣の状況について~

<身体活動の状況について>
(1)日常生活における歩数の平均値は、男性で7,321歩、
     女性で6,267歩となっており、 「健康日本21」の目標値
     である男性9,200歩、女性8,300歩に達していません
     でした。
 <睡眠・休養の状況について>
(1)1日の平均睡眠時間は、男女とも「6時間以上7時間未満」
      が最も多く、約4割でした。
     「睡眠による休養が充分にとれていない」と回答した者は、
     15歳~19歳で最も高く、男性で34.2%、女性で40.8%
      でした。
      また、20歳代~40歳代でも約3割でした。
(2)眠るために薬やお酒を使うことがある者の割合は約2割
     で増加しており、「健康日本21」の目標値である13%以下
     に達していませんでした。
(3)ストレスの状況は、「大いにある」、「多少ある」と回答した
     者は男女ともに20~40歳代で7割を超えていました。
  
  
  
 
<喫煙の状況について>
(1)現在習慣的に喫煙している者の割合は、男性では減少
     傾向にあるものの依然として約4割であり、女性は横ばいで
     約1割でした。
     特に、男女とも20歳代~40歳代で高く、男性で約5割、
     女性で約2割でした。
(2)現在習慣的に喫煙している者のうち、「たばこをやめたい」
     と回答した者の割合は増加傾向でした。
 
 
<食生活の状況について>
(1)朝食の欠食率を年次推移でみると、男女ともに高くなる
     傾向でした。
(2)野菜摂取量の平均値は290gであり、「健康日本21」の
     目標値である350gに達していませんでした。
     また、朝食をとっている者のうち、野菜を350g以上摂取
     している者は約3割、朝食をとっていない者で野菜を350g
     以上摂取している者は2割未満に留まりました。
(3)食塩摂取量の平均値は、男性で12.0g、女性で10.3g
      となっており、
      食塩摂取の目標量である男性10g未満、女性8g未満に
      達していませんでした。
  

禁煙についての意識は高まっているようですが、食生活や生活
活動については、際立った改善は
見られない状況です。
 
健康管理については、仕事・生活状況・意識レベルの影響など
により、個人差があります。

「階段を使う」「車を使わない」「寝る間際に食べない」「朝食をとる
習慣をつける」「毎
食野菜を食べる」「食卓に調味料を置かない」
など、毎日続けられる自分の目標を持ちましょう・・・

平成19年度「国民健康・栄養調査結果」~糖尿病の状況について~

2008年12月に平成19年度「国民健康・栄養調査結果」(厚生労働省)
が発表されました。
今回はその概要について全2回でお伝えします。

平成19年の重点調査項目は「糖尿病」、「休養(睡眠)」でした。

<糖尿病の状況について>
(1)糖尿病が強く疑われる人は約890万人。
糖尿病の可能性が否定できない人は約1,320万人。
合わせて約2,210万人と推定されました。

  
 
厚生労働省「2007年国民健康・栄養調査国民健康・栄養調査」
 

 

(参考)(平成14年糖尿病実態調査)

糖尿病が強く疑われる人約740万人
糖尿病の可能性が否定できない人との合計約1,620万人

 
(2)糖尿病が強く疑われる人の治療状況について、
「現在治療を受けている」と回答した者の割合は増加して
いるが、「ほとんど治療を受けたことがない」と回答した者は
依然として約4割でした。
(3)糖尿病の検査後に「異常あり」と言われた者のうち、
      保健指導等を受けた者は約8割でした。
さらに、「生活習慣を改めた」と回答した者は約9割でした。
(4)糖尿病に関する知識については、
「正しい食生活と運動習慣は、糖尿病の予防に効果がある」
      は約9割、
「糖尿病は失明の原因になる」は約8割と高い正答率でした。
  「糖尿病は腎臓障害の原因となる」の正答率は中程度、
「糖尿病の人には、血圧の高い人が多い」、「軽い糖尿病の人
      でも、心臓病や脳卒中になりやすい」の正答率は低い回答と
      なりました。

 
<メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)について>
(1)40~74歳でみると、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者
      又は予備群と考えられる者でした。
 

当院の外来食事相談でも、糖尿病の相談件数は常に上位です。

食品メーカーからは、健康を考えたあらゆる食品が発売され、
ウォーキングをする方も
よく見かけるようになりました。
自分自身の健康管理のために、目標を持って、小さなことでも
継続することが大切ですね。

風邪予防・早期に治すために

空気が乾燥し、せき込んでいる方、風邪をひかれている方も
多く見受ける今日この頃。
 
風邪のウイルスが侵入してもからだの抵抗力があれば、症状
も軽くすみます。
しかし、抵抗力がないと、中耳炎、気管支炎、肺炎など重い
病気に進行することもあります。
栄養と水分補給・睡眠で抵抗力を高めましょう。
 
《風邪予防》
風邪の予防や改善には粘膜を強くすることが大切です。
ビタミンA、Cをとりましょう。
皮膚、粘膜を正常に保ち、感染症を予防します。
抗酸化力をもち、活性酸素を除去します。

(ビタミンAの多い食品)
レバー、緑黄色野菜(人参、ほうれん草、南瓜など)

(ビタミンCの多い食品)
果物(柿、いちごなど)、緑黄色野菜、いも類など
 

 

《風邪をひいてしまったら》
じっとしていても、体力を消耗しています。良質のたんぱく質、
糖質をとり、エネルギーを補給しましょう。

●保温、水分の多い食べ物をとりましょう。
  番茶、温かいレモンティー、くず湯、おかゆ、スープ、温めた
牛乳、パンがゆなど。
 また、殺菌作用・体を温める作用のある生姜をすりおろし、
紅茶などに入れてみてはいかがでしょうか。
 
●ビタミン補給をしましょう。
 果汁100%ジュース、果物など。
 発熱で失われたビタミンの補給をしましょう。
 
●消化の良い食べ物をとりましょう。
風邪をひくと胃腸が弱るので、食物繊維や脂肪の多い消化
の悪いものは避け、おかゆやうどんなど消化がよく、温かい
  食べ物をとりましょう。
 食欲がないときは、好きなものを少しずつでもとるようにしま
しょう。
 食欲が出てきたら、ごはんにし、おかずも一緒にとるようにし
ましょう。 

« 前へ | 次へ »