「平成18年度 国民健康・栄養調査」からPart1

生活習慣病の人は実際にはどのくらい人数が
いるのでしょうか?
 

今回は厚生労働省発表の

「平成18年度国民健康栄養調査」から、

生活習慣病の人がどのくらいいるのか、

最新の調査概要について3回にわたり、お伝え

していきます。 

 

医療制度改革では、「病気の早期発見や治療」

だけではなく「予防・健康増進」を重視することが、

決められました。

  

自覚症状がないからこそ健診を受け、病気になる

前の予防が大切なのです。

   

生活習慣病とは、好ましくない生活習慣によって

引き起こされ、生活習慣を改めることによって、

予防できる病気(高血圧、脂質異常、糖尿病など) 

をとりまとめたものを言います。

(1) 糖尿病と予備群の数は、計1,870万人。                                 

     糖尿病が強く疑われる人は約820万人。

  糖尿病の可能性が否定できない人は

     約1,050万人。

 

  合わせて約1,870万人と推定されます。

    前回調査(平成14年糖尿病実態調査)

     から4年間で250万人増加しています。    

   

(2) 高血圧と正常高値血圧者の数は、計5,490万人。

   高血圧症有病者は約3,970万人。

   正常高値血圧者は約1,520万人。 

 
メタボリックシンドロームが強く疑われる、

または予備軍と考えられる人の数は

40~74歳では

男性の2人に1人、女性の5人に1人 

40~74歳でみると、強く疑われる人の比率は、

男性24.4%、女性12.1%。

予備群と考えられる人の比率は、

 

男性27.1%、女性8.2%です。

調べる→対策をとる→健康増進する・・・

生活習慣病は、自覚症状がないので、放置しがち

です。

しかし、放置しておくと、突然「心筋梗塞」や手足の

麻痺が生じる「脳卒中」などが起こり、人生最大の

転機を迎えることにもなりかねません。

 

病気の有無を調べて生活習慣を改めたり、検査結果

が悪化していたら治療をしたり、などといった対策を

していきましょう。

 

例えば、自分が太っていること、運動が不足している

ことはだいたいの方が自覚しています。

健診をきっかけに、生活習慣をふりかえり、何か取り

組めることはないか考えてみましょう。

                                               

長年、続けてきた生活習慣を変えることは大変です。

一気に変えようと思わず、小さなことでも、続けられ

そうなことからはじめてみましょう。

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