家庭で起こりやすい食中毒ランキング
「平成19年度発生食中毒件数」
内訳ランキング!
■ウイルス性食中毒
ノロウイルス 食中毒全体の約半数!
冬期には貝類の生食等が原因と推定される食中毒
が多発します。
<原因食品>
○カキなどの貝類
○調理従事者を介して二次汚染された惣菜や果物
など。
<対抗策>
○下痢症状の人は食品の取り扱いをしない。
○手洗い、うがいをして二次汚染を予防する。
○貝類の生食をさけ、中心部まで加熱処理する。
○周囲の清浄化のために殺菌剤による清掃などを
する。
■細菌性食中毒ランキング!!!
第1位 サルモネラ属菌 発生件数が多い!
鶏卵の汚染率が増しています。
食肉の汚染率は20~30%といわれています。
<原因食品>
○牛、豚、鶏などの食肉・卵類。
<対抗策>
○肉類や卵は加熱調理し、生肉は食べない。
○ネズミ・ゴキブリ駆除やペットに触れたあとは手洗い
をする。
第2位 ウェルシュ菌 集団食中毒を引き起こす!
人や動物の腸管や土壌、下水に広く生息する細菌
です。
<原因食品>
○汚染された肉や魚介類を使った、たんぱく質食品。
○カレーやスープなどの、鍋底近くで増殖しやすい。
<対抗策>
○カレーやスープを調理するときはよくかきまわす。
(菌が空気にふれて、増殖を防ぐ効果がある)
○調理済み食品を室温で放置しない。
○冷凍肉は完全に解凍してから調理する。
○調理済み食品はすばやく冷却して冷蔵庫に保存
する。
第3位 カンピロバクター 低温でも生存できる!
主に食肉を介した食中毒が問題となっています。
<原因食品>
○食肉やその加工品(特に鶏肉の汚染率が高い)。
○牛乳や飲料水。
<対抗策>
○肉類は加熱調理し、飲料水も煮沸殺菌する。
○生肉と調理済み肉類を分けて保存する。
第4位 腸炎ビブリオ 海産物に注意!
主に魚介類が原因。近年は減少傾向にあります。
<原因食品>
○生鮮魚介類(海産)やその加工品。
○二次汚染された食品(特に塩分のあるもの)
<対抗策>
○魚介類は、低温管理する。
(5℃以下ではほとんど増殖しない)
○魚介類は真水で洗い、できるだけ加熱調理する。
(熱に弱く、100℃で数分加熱すると死滅)
○魚介類と他の食品との接触をさける。
第5位 黄色ブドウ球菌 100℃30分でも壊れない毒素!
人の手指から検出されることがあります。
増殖の際に毒素を作ります。
<原因食品>
○おにぎり、弁当、サンドイッチ、ケーキなどの手作り
食品。
○調理する人の手によって菌が食品を汚染する。
<対抗策>
○手荒れや傷のある人は、食品や調理器具に直接
触れない。
(マスク、帽子、薄いゴム手袋などを着用して調理する)
○残った調理済み食品の再加熱利用をさける。
○手洗い、手指の消毒。
その他の食中毒菌には、次のようなものがあります。
セレウス菌 残り物に毒!
ボツリヌス菌 致死率30~80%の強烈な毒素!
エルシニア 冷蔵庫の過信に注意!
腸管出血性大腸菌(O-157) わずか100個で感染する!
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